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木材の等級区分(JAS)とは?

目次

目視によるアナログな判断で行われてきた木材の品質管理ですが、建築資材としての木材を的確に活かしきれているとは言えません。そこで重要になるのが、デジタル技術を活用したJASによる品質表示です。このページでは、主に木材の等級区分(JAS)ついて概要をまとめています。

木材の等級区分(JAS)とは品質や特性によって分類すること

木材の品質にバラつきがあっても「個性だから仕方がない」「できれば使いたくない」で片付けていては、建築資材としての木材を本当に理解しているとは言えません。コンクリートや鉄が厳密な品質検査を基に使われているのに対し、木材の品質表示にはいまだに関心が払われていないのが現状です。

そこで重要になるのが、JAS構造材への理解です。木材の等級区分(JAS)とは、本農林規格(JAS)に基づいて行われる木材の品質・特性のグレード分けのことです。

JAS製材には、目視等級区分と機械等級区分があり、目視等級区分とは木材の外観から強度まで推測することを意味します。1~3級までのランク分けがあり、節のあるなしや大きさが重要な判断基準となります。

目視等級で1級になるには、節が目立ちにくい木材であることが条件です。すると、節がある木材が使われなくなってしまうといった問題が生じます。

そのため、節がある木材も活かすには、機械等級区分の方が向いているのです。機械等級区分では、専用のグレーディングマシンでの測定値で区分します。

木材の品質を的確に見極められる人間がいなくなった

昔は、腕の良い大工が多くの木材を在庫として所有し、一本一本の木の特性に合った使い方をしていました。長年の経験・確かな技術による勘で木材の品質を見極め、手刻みで加工し、その信頼性で木材の品質が保証されていたのです。

しかし、現在ではプレカット木材がほとんどで、大工が直接木材を買わなくなりました。このように、木材の品質を監視する人がいなくなってしまったことからも、JASによる品質表示が必要なのです。

デジタル技術の活用が業界のDX化に繋がる

従来の木材業界では、主に目視による木材の品質管理や加工の判断を行ってきました。しかし、近年では国の方針により、デジタル技術の活用が進んできています。このトレンドは、業界のDX化に繋がっていくでしょう。

まず、デジタル化によって木材の品質管理が向上します。目視では見逃す可能性があった不良品なども的確に仕分けることが可能です。次に、デジタル技術は、CAD/CAMシステムや自動制御技術で、効率的な生産管理や在庫管理を行えます。

このように、国の方針やデジタル化の発展により、木材業界は従来の目視による判断に頼ることなく、データを活用した高度な品質管理や生産プロセスが可能になりました。これにより、業界はより競争力のあるDX化を実現していくことが予想されます。

長く使い続ける木工加工機は
実績と経験豊富なメーカーを選ぼう

ソーやカンナ、チッパーにサンダーなど、用途によって様々な種類がある木工機械。メンテナンスしながら20年以上使い続けることもある機械だから、ずっと伴走してくれるような信頼できるメーカーを選ぶのが大事です。

このサイトでは、導入を検討している木工機械の種類や用途別に、おすすめのメーカーをご紹介しています。取り扱っているのは創業から50年以上の、経験豊富な老舗企業ばかり。お求めの木工機械があれば、ぜひ一度ご相談してみてください。

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